紅茶の歴史は古く、チャノキ
(茶の木)の栽培は4世紀ごろ
から始まっていたとされて
います。

この茶の木、日本でよく飲まれて
いる緑茶、中国茶の原材料でも
あり、紅茶の原材料でもあります。

全ては製法の違い(発酵させるか
させないか
)で決まります。

・日本茶は発酵なし

・中国茶は半発酵茶

・紅茶は発酵茶

になります。

チャノキが栽培されてからティー
ロード(中国で発祥したお茶が
世界中に広まっていった経路)
を通って世界中の人に愛飲される
様になった訳です。

日本には、遣唐使によって9世紀
ごろに広まったとされています。

基本的に紅茶の種類は二種類
あり、

・インド種

・中国種

に分かれています。

インド種の特徴としては、葉の
長さが中国種の約二倍程度に
なり、熱帯地でなければうまく
育ちません。

中国種の方は、葉は小さめで
逆に気温が低くても耐えられる
仕様
になっており、日本でも
紅茶が栽培される場合は大概
この中国種になると言う事です。



次に、紅茶の主な産地、特徴を
挙げていきます。


・インド

「ダージリン」と言う品種で、
あまりにも有名な国
です。

しかし、実はこの銘柄、インド
で唯一栽培に成功した「中国種」
の茶
になります。

標高2000メートルを超える高地で
栽培されており、日中と夜の極端
な寒暖差により、気象環境が
及ぼす香味は「紅茶のシャンパン」
と呼ばれています。

基本的には、夏の一番摘みである
「セカンドフラッシュ」が非常に
有名ではありますが、春の一番摘み
である「ファーストフラッシュ」も
非常に品質が高く、イギリス王室
ご用達
となっています。

「ジュンパナ茶園」と言うところが
指定されています。

ファーストフラッシュ、セカンド
フラッシュにの醸し出す独特の
風味は「マスカテルフレーバー」
呼ばれる、マスカットの果実の様な
風味が非常に人気。(ただし高価
です)

ちなみに、秋にも収穫する事が
出来ますが、「オータムナル」と
呼ばれて少し枯れた風味になります。

ただユーザーによっては、その枯れた
葉の風味が玄人好みと言う事で根強い
人気があります。又少しコク深め。

他にも、「アッサム」と言う非常に
人気の高い、甘みを持つ品種もあり
こちらは「チャイ」と言うアレンジ
ティーにも使用される事の多い品種
です。

後は外せないのが「ニルギリ」。
ミルクティーやブレンドにも良く
使用されるクセの少ない品種として
有名です。紅茶初心者にもお勧め
出来る物です。

世間では、この三種類をインドの
「インド紅茶の三大産地」と呼ぶ
事もあります。

ファーストフラッシュは、かなり水色薄めです。


・スリランカ

「ウバ」と言う名前の、これもまた
有名な品種あり。ミルクティーと
して良く使用される物です。

季節風の乾燥により、バラの様な
高品質、かつ独特な渋み
を醸し
出します。

ヌワラエリア、ディンブラ、キャンディ
ルフナなどと共に有名農園が多数。
(ウバが高地で、ヌワラエリア、
ディンブラ、キャンディ、ルフナの
側に向かって高度が下がる=品質が
下がるとも言われている)

全体的に花の様な香り、もしくは多少
スモーキーとも言える重厚な渋みが
ある産地もあります。

ちなみに産地ごとではなく、この
スリランカの品種全てをまとめて
「セイロン」と言う呼び方
します(これもまた有名ですね)。


・キームン

中国南東部に産地のある紅茶。
名前も非常に有名です。

文句なしに美味しく、ダージリン、
ウバと共に「世界三大銘茶」と
呼ばれる品種
(何故かキームンだけ
キーマンだのキーモンだの呼ばれ
ますがお好みでどうぞ)。

春摘が良い品種とされており、特に
品質の良いものはイギリス王室ご用達
となっている。

花や高品質の蜂蜜の様な香りもする
高級銘柄。通常あまり頻繁に
出回っていないものです。


・日本

日本に関しても沖縄など比較的
気温の高い所やお茶の産地(恐らく
静岡等)でも栽培、品種改良等が
行われているとの事ですが、今の
所定かではありません(もし有力な
情報ありましたら更新いたします)。

余談:
紅茶は(特にダージリンは)農園ごとに
販売が分かれている
ので、こちらで一気に
紹介しきれないところもあり、お近くの
紅茶店や、オンラインショップ等で
お買い求め下さい。

※下記リンクより、他レシピに
ジャンプ出来ます。

・コーヒーレシピ(ホット)

・コーヒーレシピ(アイス)

・紅茶レシピ(ホット、アイス)