コーヒーの歴史について

有名なお話として二つ存在する。
13世紀ごろの話との事。(時代に
関しては諸説あり)

・カルディ(ヤギ使い)の説

昔、エチオピアにカルディと言う
ヤギ使いがいて、世話をしている
ヤギが牧草地に生えている木の
果実を食べると元気になるのを
見て、果実を火で煮て飲んでみた。

すると気分が良くなりそれ以降
全土で飲まれるようになった
と言う説。

・ハジ(シーク)オマール(修道僧)の説

モカ(イエメンの港町)の修道僧で、
とある事件に巻き込まれ住んでいる
ところから追放され、砂漠に追い
やられた所、途中で木に実る果実を
見つけ、どうにか食べようとするが
火を通しても固く食べられない。

火を通している豆を水を浸し、栄養分
だけでも摂取しようと飲んでみた
ところ、気分がさわやかになった。

結果、ほとぼりが冷めた頃砂漠から
帰ってきたオマールより伝承された
という説。

余談とはなるが、何故か二人とも
甘くて美味しいコーヒーの果実
(コーヒーチェリー)には目も
くれなかったのか、話に出てきて
いないので不思議である。

・エチオピア

コーヒーの起源とも言える生産国。
有名銘柄としてはイルガチェフェ。
スペシャルティコーヒーとして
有名である。特徴として甘い
香味がある。

ナチュラル製法だとなおの事甘い
香味が強調され、苦味、甘味、
酸味のバランスが良い。

日本に流通するものとしては
少ないと思われるがナチュラル
製法の中でグレードの低いものは
未熟豆、欠点豆が多いという
情報あり。

・ケニア

優れたコーヒーを産出する国と
して有名。二回収穫期があるとの
事であるが、メインとしては秋に
収穫する豆の方がが良い物と
されている。

味わいとしてはクリア。基本的
にはコクが比較的少なめで上品な
酸味、ベリーの様な香味、甘味が
感じられる。

・ブラジル

世界最大級の生産量。以前は
安かろう悪かろうと言う取引
状況であった話も聞くが昔の話。

スペシャルティとしての取引は
あまり聞かないが以前よりは
ナチュラル製法の豆からの精製
方法が試行錯誤なされて
いるとの事。

ブレンドコーヒーとしてよく
使用されているイメージは
今現在も拭えない感がある。

・タンザニア

「キリマンジャロ」と言う名称で
有名。酸味に特徴があり、舌触りも
柔らかい。

以前は農園ごとに豆を買い取る
方式は少なく、ブレンドをして
売られていた経緯があり、
キャラクターとしては
最近確立してきた感あり。

・インドネシア

「マンデリン」と言う名称で有名。
「スマトラ式」と呼ばれる精製方法
を取られるもので、スマトラ
マンデリンが有名。

質の良いものは南国系フルーツに
近い香味を発するものもあるとの
事であるがそこまでのグレードには
中々お目にかかれない。

コク深く、女性に人気のある品種
(と某カフェ店主よりの情報)

・コロンビア

単一農園としての輸入があまり
芳しくなく、事実上ブレンドと
して使用されることの多い種類。

苦味、コクともに深くなる特徴が
あり、ブレンドとして深めに
ローストされる事が多いとの事。
コーヒー原種であるティピカ
種の割合が少ない地域。

・グァテマラ

こちらは近年トレサビリティが
明確になってきていている。

スペシャルティコーヒーとしての
レベルが上がってきていると
現時点での情報あり。
(2020年時点)

アンティグア地方が有名で、強めの
酸味と、チョコレートのような香味
も取り沙汰されている。

こちらも喫茶店等では人気の種類。

・ハワイコナ

近年、希少価値が上がり値段が
高騰している品種。

質の良い原種であるティピカ種が
多いとされているがネームバリュー
もあり、現地では生産者が商品を
売りたいがためにその名前に
あやかって密かに「ブレンド」
しているという噂あり。

ローストを深くし過ぎることは
近年どこのカフェ、喫茶店でも
ないと思われるが非常に上品な
酸味、コクが特徴的なので
ローストし過ぎは厳禁。

・ジャマイカ

「ブルーマウンテン」という名前で
あまりにも有名。

ただし現在は名前負け状態。(昔に
行われていた過剰なプロモーション
による弊害とも言える)

飲んでみれば判るが他の産地の
スペシャルティと値段に見合った
ほどの差が無い事は明らか。

総合評価として美味しくないと
言う訳では無いが特徴的な香味が
好まれる昨今において絶対に
外せない、と言う品種では
無いか、と言えば言い過ぎか。

・コスタリカ

日本にはまだまだ流通量が少ない
品種。

良い品質のものはボディ(コク)が
あり、酸もきちんとあるが評価として
スペシャルティとしては比較的特徴が
目立たないように感じる。

故に、この味が好きな方は毎年安定
して購入できるというメリットはあり。

・エルサルバドル

パカマラ種(パカス種とマラゴジッペ
種の交配品種)の生産地。甘味があり、
舌触りが良いとされる。

スペシャルティの産地としては比較的
若年層。これからに期待したいところ。



※全て2021年4月時点での情報です

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